酸棗仁（サンソウニン）

酸棗仁（サンソウニン）【概要】

• 酸棗仁（サンソウニン）は漢方薬の一種。
• 酸棗仁（サンソウニン）は不眠症に効果的。
• 酸棗仁（サンソウニン）は炒ると効果が逆になる。

酸棗仁とは漢方の一つで中国原産のクロウメモドキ科の落葉樹サネブトナツメの成熟種子です。酸棗仁という漢字表記は果実が酸っぱいところから〝酸棗″の字が当てられています。

漢方では「酸棗仁湯」という場合もあり、鎮静作用のある生薬として分類され、不眠症などに処方しています。

酸棗仁（サンソウニン）の栄養成分と効能・効果

酸棗仁はリノール酸、ミリスチン酸、パルチミン醸、ステアリン酸、ベヘン酸、スモアリンといった各種脂肪酸、たんぱく質、サポニン配糖体などが含まれています。

酸棗仁の薬効としては、中枢神経を抑制する作用、鎮静・催眠作用、持続的な血圧降下作用などが知られています。特に酸棗仁はストレスなど心因性の不眠症などに効果的とされています。

ただし、妙って油成分を揮発させると、気持ちを落ちつかせる作用はなくなり、逆に神経を興奮させる作用を持つようになります。

酸棗仁（サンソウニン）の利用法

乾燥させた酸棗仁の種子が漢方薬局で入手できます。大粒で赤みを帯びた楕円形のものが良品です。

酸棗仁の乾燥種子をそのまま3カップほどの水で半量になるまで煎じ、お茶代わりに飲みます。特に不安感が強くて眠れないときは、就寝前に温めて飲むと効果的です。

酸棗仁（サンソウニン）の副作用・危険性・注意点

酸棗仁はそのまま煎じるか、炒って用いるかで作用が全く逆になります。症状に合わせて利用することが大切です。

また、酸棗仁は一度に大量に服用すると、昏睡や知覚喪失がみられることがあります。常用量は8～15gが目安です。

妊娠中、授乳中、幼児、高齢者の方は安全性が確認されていませんので注意が必要です。

酸棗仁（サンソウニン）に含まれる健康成分

酸棗仁（サンソウニン）に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。

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