前立腺ガン(前立腺癌)
前立腺ガン(前立腺癌)【概要】
前立腺ガン(前立腺癌)は男性特有の癌です。45歳以下の発病は稀ですが50歳以降、とくに65歳以上の高齢者に増加しており、実に癌死亡者の約3.5%が前立腺ガン(前立腺癌)と言われます。欧米では特に多く、5人に1人は前立腺ガン(前立腺癌)になると言われています。
尚、前立腺肥大症と前立腺ガン(前立腺癌)は別の病気ですので、前立腺肥大症になったからと言って前立腺ガン(前立腺癌)の心配を性急にする必要はありません。
前立腺ガン(前立腺癌)の症状
前立腺ガン(前立腺癌)は発癌後の進行が遅いため、潜在的な癌が多いとみられています。早期は自覚症状がほとんどなく、進行にともなって、排尿異常、残尿感や頻尿などの症状が現れ、さらに進むと、腰や背中の骨への転移を起こします。自分での触診などではわからないので、早期発見には定期的な検査が大事です。
前立腺ガン(前立腺癌)の原因
前立腺ガン(前立腺癌)の明確な原因は不明です。ただ、前立腺ガン(前立腺癌)の原因は主に遺伝もしくは食生活の2つと考えられています。精液を作る器官である前立腺は内側に内腺があり、それを外側にある外腺が包み込む構造をしています。ガンは外腺に発生し、テストステロンなどの男性ホルモンの分泌異常などが前立腺ガン(前立腺癌)の原因と考えられており、これは遺伝的な要素強いと言えます。
また、高脂肪食の摂り過ぎが前立腺ガン(前立腺癌)のリスクを高めるという研究報告があり、特に乳製品に含まれるカルシウムや飽和脂肪酸の摂り過ぎはその傾向が強いと言われています。
前立腺ガン(前立腺癌)の予防・改善
前立腺ガン(前立腺癌)の予防には、高脂肪食を改め、男性ホルモンをコントロールする成分を摂取することが必要です。高脂肪食の改善では、脂身の多い肉、コレステロールが高い食品、揚げ物など油の多い料理を減らし、代わりに良質の脂肪やたんぱく質が豊富な魚介、大豆・大豆製品を多くします。また、癌を防ぐ抗酸化成分と食物繊維を摂取するため、緑黄色野菜、きのこ、海藻も効果的と考えられています。
男性ホルモンをコントロールする成分は、乳がん予防にも効果があるイソフラボンです。大豆・大豆製品に含まれるイソフラボンは、女性ホルモン棟の作用があり、男性ホルモンを抑えて、癌の発生を防ぐよう働きます。また、ビタミンDにも前立腺ガンの予防効果があることが報告されています。ビタミンDはさけ、さんまなどの魚、きのこに多く含まれます。イソフラボン、ビタミンDとも、骨粗しょう症の予防効果もあります。イソフラボン、ビタミンDは過剰摂取を避けるため、サプリメントではなく食品からとりましょう。
また他の癌同様、前立腺ガン(前立腺癌)も早期に発見するほど治る確率も高くなるので定期的な検査をうけることも重要な予防法です。
前立腺ガン(前立腺癌)に効果があると思われる食品成分
前立腺ガン(前立腺癌)に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。