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感染症に関する説明

感染症

感染症【概要】

  • 感染症とは細菌などの病原体による発熱や下痢などを起こすこと。
  • 感染症は予防対策することで大抵は防げる。
  • 感染症予防で大切なのは免疫力と肌と粘膜と胃腸。

感染症とは細菌やウィルス、寄生虫などの病原体(病原微生物)が体内に侵入し、発熱や下痢などを起こす症状のことを言います。

自然界には無限の病原体が存在しているために、病原体に感染する危険性を排除することは不可能です。つまり私達は常に感染症の危険にさらされているわけですが、仮に感染したとしても私達は免疫力によって排除しているので、実際に感染症として発症するのはごく一部です。

感染症が発症するのは、体力が落ちて免疫力が低下している時や、免疫力で防ぎきれない強力な病原菌に感染した場合です。

感染症と伝染病の違い

伝染病は感染症の一種で、人(もしくは動物)から人に感染するケースを伝染病と呼んでいます。多くの病原体は人から人に感染するので、一般的には同義語のように捉えられますが医学的には明確な違いがあります。

感染症の感染経路

感染経路には経口感染、接触感染、飛沫感染、空気感染、動物媒介性感染などがあります。

感染症は感染経路を断てば感染することは無いので、感染症が流行した場合はその病原菌がどのように感染するか把握し、感染経路を防御することが必要です。

感染症の予防対策

感染症を完全に防ぐことは不可能ですが、ある程度注意することで殆どの感染症は防げます。感染症を予防する方法としては主に3つの方法があります。

感染経路に対する衛生管理

感染症はそれぞれ感染経路が決まっているので、その経路を遮断することにより伝染や感染を防止できます。とは言っても感染経路を遮断することは不可能なので、感染経路に対して注意を払うことが重要です。

感染経路に対する注意とは多くの場合衛生管理で、具体的には次のようなものがあります。

・手をしっかり洗う
・うがいをする。
・マスクをする。
・調理用具をしっかり消毒・殺菌する。
・食材をきちんと洗う。
・食材を加熱して調理する。
・新鮮な食材を使う。

免疫力を高める

仮に感染症を伴う病原体が体内に入っても体の免疫力で病原体を排除することができます。しかし、免疫力が弱っていると病原体を排除できず感染症が発症します。

ですので日頃から免疫力を高めることは感染症を防ぐ上でも非常に効果的です。また免疫力と相乗効果を成すのが健康な粘膜です。肌と粘膜は体外の有害物質を排除する働きがあります。

また、胃腸機能が健康であることも重要です。胃には病原体を殺菌する胃液があり、腸には病原体を攻撃する腸内細菌がいます。

私達の体内では、まずはじめに肌と粘膜で病原体を防御し、胃腸で殺菌、攻撃、更に免疫機能で排除するなど何重もの防御機構があります。

つまり高い免疫力、健康な肌と粘膜、そして胃腸があれば大抵の感染症は防げると言えます。

予防接種をする

特定の感染症に対する最も効果的な方法が予防接種と言われます。予防接種とは感染症の原因となる病原体をほぼ健康に影響が無いくらいに弱めて、体内に注射することです。

予防接種をするとその病原体の抗体がつくられ、病原性を無くす力がつきます。つまり特定の病原性に対する免疫力が高まるわけです。


以上、これらの方法を組み合わせることで殆どの感染症は防げると考えられます。しかしながら、どんなに注意を払っても、虫に刺されたり、ケガの傷口などから感染するケースもあるので完全に防ぐことは不可能です。

感染症の分類・種類

感染症は危険性などを考慮し感染症法という法律によって一類から五類までの5つの分類に分けられています。また、これまで知られておらずこれから出てくるかもしれない重篤な感染症を新感染症と分類することになっています。

感染症の分類は次のようになっています。(※2014年現在)

一類感染症

●エボラ出血熱
●クリミア・コンゴ熱
●ペスト
●マールブルグ病
●ラッサ熱
●天然痘
●南米出血熱

二類感染症

●急性灰白髄炎(ポリオ)
●結核
●ジフテリア
●鳥インフルエンザ
●重症急性呼吸器症候群(SARS)

三類感染症

●コレラ
●細菌性赤痢
●腸管出血性大腸菌感染症(0-157など)
●腸チフス
●パラチフス

四類感染症

●E型肝炎
●ウエストナイル熱
●A型肝炎
●エキノコックス症
●黄熱
●オウム病
●オムスク出血熱
●回帰熱
●キャサヌル森林病
●Q熱
●狂犬病
●コクシジオイデス症
●サル痘
●重症熱性血小板減少症候群
●腎症候性出血熱
●西部ウマ脳炎
●ダニ媒介脳炎
●炭疽
●鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く)
●ニパウイルス感染症
●日本紅斑熱
●日本脳炎
●ハンタウイルス肺症候群
●Bウイルス病
●鼻疽
●ブルセラ症
●ベネズエラウマ脳炎
●ヘンドラウイルス感染症
●発しんチフス
●ボツリヌス症
●マラリア
●野兎病
●ライム病
●リッサウイルス感染症
●リフトバレー熱
●類鼻疽
●レジオネラ症
●レプトスピラ症
●ロッキー山紅斑熱

五類感染症

●アメーバ赤痢
●ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)
●RSウイルス感染症
●咽頭結膜熱
●A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
●感染性胃腸炎
●急性出血性結膜炎
●急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く)
●クラミジア肺炎(オウム病を除く)
●クロイツフェルト・ヤコブ病
●劇症型溶血性レンサ球菌感染症
●細菌性髄膜炎
●ジアルジア症
●侵襲性インフルエンザ菌感染症
●侵襲性髄膜炎菌感染症
●侵襲性肺炎球菌感染症
●水痘
●性器ヘルペスウイルス感染症
●尖圭コンジローマ
●先天性風しん症候群
●手足口病
●伝染性紅斑
●突発性発しん
●破傷風
●バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
●バンコマイシン耐性腸球菌感染症
●百日咳
●風しん
●ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
●へルパンギーナ
●マイコプラズマ肺炎
●無菌性髄膜炎
●薬剤耐性アシネトバクター感染症
●薬剤耐性緑膿菌感染症
●流行性角結膜炎
●流行性耳下腺炎
●淋菌感染症
●クリプトスポリジウム症
●梅毒
●麻しん
●メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症
●性器クラミジア感染症
●エイズ(後天性免疫不全症候群)
●インフルエンザ

感染症に効果があると思われる食品成分

感染症に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。

□感染症に効果があると思われる乳酸菌を含む食品
チーズ / バター / ヨーグルト / ケフィア / ・・・もっと見る
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