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DHA(ドコサヘキサエン酸)   DHA Docosa-hexaenoic acid どこさへきさえんさん  効果、食品

DHA(ドコサヘキサエン酸)

DHA(ドコサヘキサエン酸)【概要】

DHA(ドコサヘキサエン酸)は人間の体内では合成することができず、食品からしか摂取できない多価不飽和脂肪酸の一つで、必須脂肪酸とされます。(DHAはαリノレン酸から合成されることがありますが、αリノレン酸自体、体内では合成できないので広義の意味で必須脂肪酸としています。)

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、脳や神経組織の発育、機能維持に不可欠の成分で、人間のからだでは脳細胞に多く存在します。脳細胞内のDHA量が減ると、機能が低下して情報伝達がスムーズにいかなくなり、乳幼児の脳や神経の発達が悪くなったり、老化による学習能力や視力の低下を招いたりすることがわかっています。

食事でDHA(ドコサヘキサエン酸)を補い、情報の送受信アンテナと言える神経細胞先端のシナプスの膜にDHA(ドコサヘキサエン酸)を取り込むことによって得られる健脳効果は疫学調査ですでに実証されています。

そのほか、DHA(ドコサヘキサエン酸)と同じ多価不飽和脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)と同様、血液の粘度を下げて流動性を高め、血小板が凝集して血栓ができるのを防いだり、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを防ぐなどの働きがあり、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、血栓性高脂血症、高血圧、免疫性疾患といった病気の予防、改善効果にも期待が寄せられています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)の供給源は魚類全般ですが、特に魚の目の周囲の脂肪に多く、マグロでは目の周囲の脂肪の約30%にもなります。

DHA(ドコサヘキサエン酸)の脂肪酸化を防ぐためにビタミンA(カロチン)、ビタミンC・Eなどの豊富な食品を組み合せてとったり、煮つけ、かま煮など脂肪を外に逃さないように調理するといった工夫で効率よく摂取できます。

DHA(ドコサヘキサエン酸)の摂取量は0.5g~1.0g/日が適量とされています。DHA1gは、サンマなら1匹、イワシなら2匹に相当します。

DHA(ドコサヘキサエン酸)の効果があると思われるもの

DHA(ドコサヘキサエン酸)には以下のような効果・効能が期待できます。

■DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれる食品例

DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれる食品には以下のようなものがあります。

■DHA(ドコサヘキサエン酸)についてもっと調べる
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